あなたはあたしを見てくれてる
開く口はぶっきらぼうだけど
目は優しくて
茶色に赤が混じった深い目
とても綺麗で柔らかくて暖かくて大好きで
その暖かさがあたしにはないから
羨ましくて欲しくて独り占めしたい
あなたの瞳はいつもあたしを映してくれてる?
柔らかな赤、光る緑
「立てるか?マカ。」
お尻を地面にくっつけたマカに手が差し出された
「………」
「どうした?早く立てよ」
魂を刈る課題、戦いの後であまりにも足が疲れた訳ではないし
ずっと地面にくっついていたい訳でもない
伸ばされた手の先のソウルの顔
その中にある目にマカが映る
それをじっと見る
結果2人は体勢は違うが見つめ合っていることになる
普段ない上目使い気味のマカにソウルは戸惑った
「な、何だよ?俺の顔に何か付いてんのか?」
「ん?違うよ」
あっさり否定したマカはこう続けた
「ソウルって綺麗な目してるよね」
毎日一つ屋根の下にいる関係だが、初めてこんな意見が出た
しかもあまり知らない街のどこかの広場の地面に座り込んで
ソウルは困惑しつつ素直に返した
「あ、あり…がとうな」
「羨ましいなぁあたしはそんな暖かい色じゃないから」
急にどうしたんだよ、は面倒くさいから聞かないとして
とりあえず長いこと地面に座り込んでいるマカを放っておくのもあれなので
二の腕を両手で掴んで半強制的に立ち上がらせた
マカはびっくりしたのかわっと声を上げた
ソウルが声を掛けなかったので体勢を大きく崩した
前のめりに転びそうになるのをソウルが両腕で抱える
「ごめんごめん!大丈夫か?」
マカは黙ってソウルの腕に抱かれていた
そして少し顔を上げ、ソウルを見つめる
鼻が当たりそうな距離
さっきからドキドキしっぱなしだ
極めつけにマカは口を開いた
「ソウルの目に自分が映ると安心する」
そう言って照れくさそうに笑うのだ
可愛くない訳がない
ヤバいなと思う
何がヤバいかというとソウルの理性が危ない感じだ
「お前の目にも」
ソウルは抱えた腕の力を強めた
マカの目がちょっと困惑する
「俺が映ってる」
マカはソウルの瞳が綺麗だと言った
暖かい色だと言った
でもマカの目も綺麗だと前から思っていた
父親のデスサイズは濃い茶色だから母親似なんだろうか
深い緑の瞳は宝石のようだと
口には決して出さないが幾度と思う
お互いが見つめあっていることに
ようやく気恥ずかしさを覚えたのか目を反らすマカ
もぅ手遅れだった
「マカの目、俺は好きだぞ」
ソウルを映すマカの瞳が
自分を映す彼女の瞳が
反らした目を追って顔を近づける
体はぴったり抱いたまま腕を緩めない
雰囲気を読み取ったマカは照れを隠せない
緑の瞳にソウルが映る
赤の瞳にマカが映る
「ソウルの目…やっぱり暖かいね」
「ありがとう」
マカの方が綺麗だとか思うけど
マカに誉められるこの目の色も悪くない
俺はあなたを見てる
真面目でちょっとわがままだけど
笑う瞳も涙する瞳も
キラキラ光って見える
眩しくて触れたくなるような
額に指を滑らせて薄いヘ
まぶたに触れる
「目閉じてな」
まぶたに瞳が吸い込まれる
ソウルが見えなくて不安そうに眉を動かす
その様がとても愛おしいと思う
耳元に唇を近づけて小さな声で言う
「不安がるなよ」
俺の目にいつもお前が映らなくても
お前が俺を見てる限り
俺はお前を見るから
マカが俺を見なくても
「閉じた瞳は」
俺だけを見るから
夜が迫る
紫色の空の中で
目を閉じた彼女の顎を掬って
自分の瞳も閉じた
ずっとあなたを見てる
ずっとあなたを離さない
_____アトガキ__________________________
ソウルの瞳はなんで赤いんだろうとたまに思うですよー
てゆか一番ソウルが素性謎ですよね!
うーんエヴァンス君・・・笑
マカちゃんは無意識でソウルに恋をしてるんだと思う←個人的意見
ソウルはそれに気がついてるけど(自分も自重してるので)気がつかないふりをしてる
そして二人とも武器バカ職人バカである^^^^
うん、理想ですね♪
小説描いてて昔ラルクとバンプの歌詞を元に物語を作っていたのを思い出しましたw